以前Twitter上でアンケート取った時に1番得票数が多かったテーマです。

最初はこれについて書こうかと思ったんですが、前提としてある程度知っておいた事がちらほらあるなーと思ったので、前回の日記の
【シャドバ】アーキタイプとメタゲームについてつらつらと http://legatus.diarynote.jp/201711292132011114/
を先にあげさせていただきました。


ほとんどの方がご存知かとは思いますが、12/29の新カードセットの配信時よりデッキ構築戦にフォーマット分けが導入されることが、11/1に放送された公式番組のShadowverse NEXTにて発表されました。

最新5つのカードセットとプライズカードが使用可能となる「ローテーション」とこれまで通り全てのカードセットが使用可能(今後禁止カードや制限カードが追加される可能性あり)な「アンリミテッド」の2つに分けられる事となっています。

この決定に色々と思うことがある人も多いと思いますが、私はこれに賛成の立場です。
これから賛成と思う理由を以下に書いていこうと思います。拙い文章ではありますが、こういう考えもあるんだなーと思っていただけたのなら嬉しいです。

さて、早速ですが、私の賛成の理由は、
・新規参入ハードルの緩和
・環境の多様性の維持

の2つがあります。

・新規参入ハードルの緩和について
これはざっくり言うと「新規プレイヤーがどのパック買えばいいのかわからなくて敷居が高く感じるし、既存プレイヤーとの差が現状大きいから少しでもその差を縮めよう」という事です。

例えば、シャドバを始めたいなーと思っている人がとりあえずアプリを落とす前に調べたら、
「パックがいっぱいある!全部必要なの?」
となったり、
「始めたのはいいけど、必要なカードが色んなパックにあってこんなに買えない…」
となる可能性もあります。
他には、
「覚えなければいけないカード知識が多すぎて、既存プレイヤーと新規プレイヤーとの差が大きくなる」
事も考えられます。
これは最終的には埋められるとはいえ、いわゆる「わからん殺し」ばかりのゲームを続けられるかとなると躊躇ってしまうかもしれません。
このような、今後確実に上がっていくであろう「新規参入ハードル」を少しでも低い位置に保つために、ローテーションという「新規プレイヤーと既存プレイヤーの差が一定以上は開かない」環境が必要になってくるというわけです。


・環境の多様性の維持
これは私が1番重要視してるポイントであり、1番書きたかった事です。
私自身は基本的には「色んなデッキを使って色んなデッキと戦いたい」プレイヤーなのですが(MPを盛りたい時はメタ読みが楽な固定環境を望む時もありますがw)、フォーマット分けがされないとなるとどんどん環境が固定されてしまうからです。

なぜ固定されるのか?
それは今後新弾が追加される事でのカードプールの増加が影響してきます。

一見、新弾が追加されるとデッキに入れるカードの選択肢が単純に増えていく様に感じますが、実際は、新弾が追加されても新弾の構築採用クラスのカードはそこまで多くなく、逆にこれまで採用されていたカードも一部が採用に値しなくなる為に、構築級のカードプールの増加自体は比較的少ない程度に抑えられます
さらにカードプールが増えていくにつれて採用ハードルは上がり、カードプールは実質ほぼ固定化されたものとなっていきます。

例えば、現在だと60点程度のカードパワーがあればデッキに入る状況だとします。
これが新弾でいくつか強いカード、便利なカードが追加されました。
カードの数は多いですが、デッキの枚数は固定されているので、当然の事ながら相対的に弱いカードはデッキから抜けていきます。
結果としてデッキに採用し得るカードパワーの最低レベルは70点程度に上がってしまいました。
これが繰り返されていくと要求カードパワーはどんどん増加していきます。
各カードセットのカードパワーレベルを一定に保つと新弾でデッキに入るレベルのカードはどんどん少なくなっていくでしょう。
新弾のカードパワーレベルを高めていく場合は、確かに新弾のカード自体は採用されますが要求カードパワー自体は上がっているので過去のカードはどんどんふるい落とされていきます。結果としてカードプールは変わりません。要求カードパワーレベルがパッと見でわかるレベルに上がるだけです(あれです。某TCGみたいな感じです)

また、カードプールが増えるとそれだけ低コストカードのカードプールも増えるので高速のアグロ、擾乱的アグロのデッキパワーが上がりますし、コンボパーツが増えたり、ドローカードが増えるのでコンボデッキのデッキパワーも上がります。
確かに低速デッキのデッキパワーも上がりますが、低速デッキの場合はコントロール性能やフィニッシャー性能が上がるだけで、デッキスピード自体はほとんど変化しません。
アグロ、擾乱的アグロなどの高速デッキやコンボデッキの場合、デッキパワーの向上=フィニッシュターンが早くなるので、低速デッキが環境のスピードにどんどん追いつけなくなります。
その結果、環境が高速化し、環境におけるアグロデッキ、擾乱的アグロデッキ、コンボデッキの比率が高くなり、ミッドレンジデッキ、コントロールデッキ、ランプデッキの比率はどんどん下がっていきます。
そして高速デッキに対応するために低コストカードの点数が相対的に上がり、高コストカードは高コスト(唱えるのに時間がかかる。間に合わない)という理由で点数は相対的に下がります。最終的に低コストカードの採用率が高い環境で固定されていくでしょう(あれです。某TCGの某フォーマットみたいな感じです)

それは1,2枚のカードにナーフをかける、制限や禁止をかける程度では抑えられません。
実際、10月にアグロロイヤルのカードが2枚ナーフがかかっていますが、それで11月アグロデッキ激減したのかというと、実際はアグロロイヤルこそ数を減らしたものの、アグロデッキ自体の数はそこまで下がらず、一定勢力を維持しています。
そしてWLD期は一定数見かけたヘヴンリーイージスもSFL期ではほとんど見かけなくなっています。
イージスクラスのカードパワーを持ってしても環境の高速化には対応できないのです。
カードプールが増えれば増えるほど高速化は進み、低速デッキはその数を減らしていくでしょう。

この「構築級カードプールの固定化、低コスト化」に無理なく対応できる唯一の手段がフォーマット分けの導入であり、ローテーションの存在意義だと思っています。
ローテーションによりカードプールの絶対数が保たれる事で、環境速度や構築級カードパワーレベルもほぼ一定レベルを維持できるでしょう。もし、局地的なカードパワーのインフレが起きたとしてもそのカードセットはいずれローテーション落ちによっていなくなります。
今回、サイゲームスがローテーションを5+プライズに設定したのは、「各アーキタイプがバランスよく存在できるであろうカードプールの絶対数」がそれなのだと思います。

ローテーションは多種多様なアーキタイプが入り乱れる環境
アンリミテッドは先鋭化したアグロ、コンボ、擾乱的アグロが鎬を削るテンポ、高速環境

にそれぞれ変化していくと思っています。
プレイヤーはそのプレイスタイルに合うフォーマットを選ぶでしょうし、別フォーマットにも時折触れる事で新鮮さも感じることができると思います。
それはプレイ経験をより豊かにし、多様性も維持できるはずです。

私はこのフォーマット分けにとても期待しています。

これからもみなさんに楽しいシャドバが訪れますように!

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